北海道ツーリングは美しい──でも裏側にはドラマがあった
夏の北海道。
雄大な空、一直線の道、波打つ草原。ツーリングライダーにとって、これほど胸を躍らせる場所はありません。私も愛車X-ADVにまたがり、今年も北海道を巡る旅に出ました。

写真や動画で見ると「優雅な旅」に見えるかもしれません。でも、その裏側には実はさまざまな出来事がありました。その中でも、旅の途中でじわじわと気になっていたのが──

**「サイドパニアボックスの傾き」**です。
長旅で見えてきた“パニアボックスの歪み”
X-ADVに取り付けていたアルミ製のサイドパニアボックス。収納力があり、見た目もスマートで気に入っていました。取り付け当初はしっかり直角で、左右のバランスもバッチリ。ところが北海道を走っている最中、ふと後方を振り返ると…「あれ?なんか左側が下がってきてる?」
気のせいかと思いながらも、休憩中に撮った写真を確認してみると、明らかに左パニアが“くの字”に傾いている。──これ、放っておいていいのか?
走行に支障はないけれど、見た目がどうにも気になる。ツーリングライダーにとってバイクは“相棒”であり“作品”でもあります。やはり気持ちよく走るには、装備の美しさも大事です。

手書きのスケッチから始まった改善計画
北海道から戻った私は、まず「どう補正するか」を考えました。
既製品の補強パーツでは、自分のパニアに合うものが見つからない。ならば、自作しかない。
私はメモ用紙に、イメージを簡単に描き、パニアの位置を補正するための“つっかえ棒”のようなバーを考案。寸法もざっくりと書き込み、写真を添えて数人のバイク仲間に相談しました。
「これ、誰か作ってくれる人いないかな?」正直、無理かなと思っていました。でも、返ってきたのは意外な返事でした。

Tさんがつないでくれた「北村製作所」という頼れる手
仲間のひとり、Tさんがこう言ってくれました。「信頼できる職人さんがいるよ相談してみようか?」
なんと、私の手書きスケッチを見て、「これは面白そう」と反応してくださったそうです。すぐにTさんが橋渡しをしてくれ、Tさんが描きなおしたスケッチと想が北村製作所さんに届きました。
最初は「曲げたパイプで作る」案だったのですが、北村製作所さんからの提案はさらに進化したものでした。「軽くて丈夫なアルミ板を使って、レーザーでカットし、曲げ加工を加える方がスマートですよ」…さすが、プロ。しかも私の雑な手書きから、しっかり意図を汲み取ってくれていたのです。
届いた補正バーが想像以上に“美しい”
2週間ほどたって、届いたアルミ製の補正バーの写真を見て、思わず「うわ…かっこいい」と声が出ました。
2mm厚のアルミ板をレーザーカットし、必要な角度で曲げ加工が施されたパーツ。軽量なのに強度があり、そして何より仕上げが丁寧で美しい。エッジも滑らかで、まるで市販パーツのようなクオリティ。
さっそくX-ADVに取り付けると、傾いていたパニアがぐっと持ち上がり、取り付け当初のような美しい直角を取り戻しました。後ろから見たときの“左右対称感”に、思わずニヤけてしまいます。
見た目だけじゃない。走行中の振動や荷重も、しっかり左右に分散されるようになり、安定感が増しました。

旅先でのトラブルは、帰ってからの“楽しみ”になる
実は今回の北海道ツーリング、サイドパニアの傾きだけでは終わりませんでした。
- サイドスタンドが突然ポッキリと折れる
- フォグランプが切れて夜間の視界が不安に
- ナビの画面が真っ黒になりルートがわからず
- おまけに最終日には後輪がパンク…
こうして並べると“トラブルのオンパレード”のようですが、不思議と悪い気分はありませんでした。
というのも、どれも最終的には解決できたからです。そして、今となっては「そんなこともあったな」と笑えるようになりました。バイク旅というのは、時にハプニングの連続。でも、それを**「楽しみ」や「学び」に変えられるかどうか**で、旅の味わいは大きく変わると思うのです。
北村製作所さんは、こんな人にこそおすすめしたい
今回、北村製作所さんにパーツ製作をしていただいて実感したのは、
「信頼できる職人さんがそばにいる安心感」です。
特にこんな方にはぜひおすすめしたいです:
- ワンオフで自分だけのバイクパーツを作りたい人
- 市販品に満足できないこだわり派ライダー
- 手書きスケッチからでも形にしたい人
- 国内で相談しやすい加工先を探している人
丁寧で、こちらの意図をしっかり汲んでくれる北村製作所さんのような存在は、ライダーにとって本当に貴重です。
旅とバイクと、そして仲間のありがたさ
今回の旅で感じたこと。それは「完璧な旅なんてない」ということでした。
どんなに計画を立てても、トラブルは起きる。パーツは壊れるし、予期せぬことも起こる。
でも、それをどう乗り越え、誰とつながり、どう改善するか──その過程すべてが、旅の一部なんだと強く思いました。
Tさんのつながりがなければ、今回の補正バーも実現しなかった。
北村製作所さんの柔軟な対応がなければ、形にもならなかった。
バイクに乗ることは、単なる移動じゃない。人とのつながりを深め、自分のこだわりをカタチにし、そしてそれを走らせるという体験。そういうすべてがあるからこそ、また次の旅に出たくなるのかもしれません。
まとめ
サイドパニアの傾き。
たったそれだけの違和感が、旅を終えてからもずっと心に残っていた。でも、それを手書きのスケッチと仲間の紹介、そして職人の技術によって解決できたことで、旅がひとつの“作品”になったような感覚があります。
次は、どんな道を走ろう。どんな人に出会おう。装備も整えたX-ADVで、新たな旅がもう始まっています。
※北村製作所さんに興味のある方は、グーグルマップで「有限会社 北村製作所 名古屋 」などと検索してみてください。私のように、想いをカタチにしてくれる出会いがあるかもしれません。



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