今回は、山口から四国に向かうために走った「しまなみ海道」をテーマに、私自身の体験をもとに詳しくご紹介します。この道は、多くのライダーやサイクリストにとって憧れの場所であり、瀬戸内海を横断する7つの橋が続く素晴らしいルートです。初心者の方でも、しまなみ街道を走ることで、壮大な景色や歴史的な文化に触れながら楽しい旅を楽しむことができます。それでは、しまなみ街道の魅力を一緒に探っていきましょう。
しまなみ海道とは?ライダーやサイクリストにとっての聖地
このブログを読んでいる方の中には、しまなみ海道の名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60キロメートルの道路で、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋でつなぎながら渡ります。車だけでなく、自転車でも走行可能なため、ライダーやサイクリストにとっては「一度は走りたい聖地」としても有名です。
私自身、今回の旅で初めてこのしまなみ海道を走ったのですが、その美しい景色と爽快な走行感はまさに期待以上のものでした。初心者でも安心して走れる理由は、しっかりと整備された道路と安全なルート設計にあります。
しまなみ海道での橋巡り:7つの橋を一つずつご紹介
しまなみ海道のハイライトと言えば、やはり瀬戸内海にかかる7つの美しい橋です。それぞれの橋が独自のデザインと景色を持っており、橋ごとに違った雰囲気を楽しむことができます。
1. 尾道大橋
しまなみ街道の最初の橋、尾道大橋は広島県尾道市から向島へと渡る約366メートルの橋です。この橋を渡る瞬間、「しまなみ海道の旅が始まった!」というワクワク感が高まります。自動車専用なので、自転車や歩行者は船で向島に渡る必要がありますが、この橋はまさに「しまなみ街道の玄関口」です。
2. 因島大橋
次に現れるのが、向島から因島を結ぶ全長1,270メートルの因島大橋です。上層が自動車用、下層が自転車や歩行者用の二層構造となっており、サイクリストにとっても人気の橋です。因島は造船業やミカンの生産で有名で、のどかな風景が広がっています。橋を渡ると、そんな島々の風景が次々と展開されます。
3. 生口橋(いくちばし)
因島から生口島(いくちじま)へ渡るのが生口橋です。この橋は全長790メートルで、景観の美しさが特に際立ちます。晴れた日には、真っ白な橋と青い空、そして瀬戸内海の青が美しいコントラストを描きます。生口島はレモンの生産地として有名で、レモン畑が広がる風景も見どころの一つです。
4. 多々羅大橋(たたらおおはし)
しまなみ海道の象徴とも言えるのが、多々羅大橋です。全長1,480メートルを誇り、世界有数の長さを持つ斜張橋(しゃちょうきょう)です。中央部分に立つと、音の反響を楽しむことができ、「竜が鳴くような音」が聞こえるスポットとしても有名です。この橋を渡ると、道の駅「多々羅しまなみ公園」があり、観光客が集まりやすい休憩スポットです。ここで一息つきながら、絶景を堪能するのもおすすめです。
5. 大三島橋(おおみしまばし)
多々羅大橋の次に渡るのが、大三島から伯方島(はかたじま)を結ぶ大三島橋です。全長328メートルの比較的小さな橋ですが、美しいアーチ形のデザインが特徴的で、橋から見る瀬戸内海の風景も見応えがあります。大三島には大山祇(おおやまづみ)神社があり、日本最古級の神社としても知られ、歴史好きには外せない観光スポットです。
6. 伯方・大島大橋(はかた・おおしまおおはし)
伯方島から大島を結ぶ伯方・大島大橋は全長1,165メートルの斜張橋で、特徴的な2つの塔が連なる美しいデザインが目を引きます。この橋を渡ると、塩で有名な伯方の塩が製造されている伯方島に到着します。また、橋を渡りながら眺める瀬戸内海の穏やかな風景も格別です。
7. 来島海峡大橋(くるしまかいきょうおおはし)
最後に現れるのが、しまなみ海道のフィナーレを飾る「来島海峡大橋」です。全長4,105メートルのこの橋は、しまなみ街道で最も長い橋であり、島と島をつなぐ壮大な景観が楽しめます。特に橋から眺める潮流は圧巻で、橋の上から自然の力強さを感じることができる場所です。自転車道も整備されており、サイクリストにも優しい設計です。
初心者でも楽しめるしまなみ海道の魅力
しまなみ海道は、初心者でも十分に楽しめるルートです。というのも、しっかりと整備された道路と適切な標識、そして途中にある休憩ポイントや観光スポットが充実しているため、無理なく走り続けることができます。自転車での旅行を計画している方にとっても、しまなみ海道は日本でも最高のサイクリングロードとして評価されています。
特に、各島に設けられている道の駅や展望スポットでは、地元の特産品を楽しんだり、美しい景色をゆっくりと眺めたりすることができます。自転車やバイクで走っていると、景色がどんどん変わっていくのも、このルートの魅力です。観光だけでなく、瀬戸内の文化や食も堪能できる充実した旅が楽しめます。
しまなみ海道で感じた絶景と自然の素晴らしさ
しまなみ海道を走っていて一番心に残ったのは、その絶景と自然の美しさです。瀬戸内海の穏やかな波、澄んだ空、そして点在する小さな島々が織り成す風景は、まさに感動的でした。特に、来島海峡大橋から見下ろす潮流は、強い潮の流れを眼下に見渡すことができ、自然の力強さを肌で感じることができる場所です。
各橋を渡るたびに景色が変わり、ただ橋を渡るだけでなく、その先に広がる島の風景も楽しめるのがしまなみ街道の醍醐味です。観光スポットとしても優れていますが、個々の島々が持つ独自の魅力もまた、訪れる価値があります。
結論:しまなみ海道は絶景の宝庫
しまなみ海道を走る上での最大の魅力は、何といってもその絶景です。瀬戸内海の穏やかな風景を背景に、島々を結ぶ美しい橋を渡りながら、自然の中に身を置く贅沢な時間を過ごすことができます。特に、ライダーやサイクリストにとっては、このルートを走ることで日本の美しい風景に直接触れることができ、忘れられない思い出になるでしょう。
しまなみ海道を楽しむためのポイント
- 天候を確認する:しまなみ海道の美しい景色を楽しむには、やはり晴れた日が最適です。特に晴天の日には、青い海と空、白い橋のコントラストが一層映えます。
- 橋ごとに停車して写真撮影を楽しむ:各橋はそれぞれ異なるデザインや特徴を持っているので、橋ごとに停車して写真を撮ることをお勧めします。
- 休憩スポットも充実:しまなみ海道沿いには、道の駅や観光スポットが充実しており、景色を楽しみながらゆっくりとした旅を満喫できます。特に、各島には地元の名物料理や特産品があり、旅の途中で立ち寄るのも楽しみの一つです。
まとめ
しまなみ海道は、瀬戸内海の美しい島々を結ぶ壮大なルートであり、絶景を楽しみながら走ることができる日本有数の観光スポットです。7つの橋それぞれが個性的で、景色も橋ごとに異なる魅力を持っているため、どの瞬間も新たな発見があります。車やバイクだけでなく、自転車でも気軽に楽しめるしまなみ街道は、四国旅行の際にぜひ訪れてみてください。
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