60代を迎えたあなたへ、人生を楽しむ準備はできていますか?
60代に入った今、「これからの人生をどう楽しむか」と考える方も多いのではないでしょうか。子育てがひと段落し、仕事も定年を迎えた頃、突然やってくるのが時間的な自由。しかし、この自由な時間をどう活用すればよいのか迷う方も少なくありません。
本記事では、弘兼憲史さんの著書『60歳から、好きに生きてみないか』を参考に、60代からの人生をより豊かにする方法をご紹介します。この記事を読み終える頃には、これからの人生を「好きに生きる」ためのヒントがきっと見つかるはずです。
好きに生きるための第一歩:心の持ち方を変える
「もう年だから」と考えるのではなく、「まだまだこれから」と思うことが、60代を楽しむための鍵です。弘兼さんも本書の中で、「60代は第2の青春」と語っています。10代の青春が全ての時間を自分に使える時期だったように、60代も自由な時間を持つ世代。これをどう活かすかが問われています。
1. 老いることをポジティブに捉える
年齢を重ねることを「マイナス」と捉えるのではなく、「老人力」としてプラスに変えることが大切です。これは作家・赤瀬川原平さんの言葉で、体力や記憶力の衰えを逆に強みに変える発想法です。例えば、物忘れは「柔軟な思考」と解釈できるでしょう。さらに、経験豊富な視点から物事を多面的に見られるのも大きな利点です。
2. まだまだ挑戦できることに目を向ける
「まだやったことのないことに挑戦しよう」という気持ちが、新たな趣味や生きがいを見つける鍵です。本書で紹介されている勝川北斎のように、70代で学びを深め、90代で奥義を極める姿は、多くの人に希望を与えてくれます。老後に新しい趣味や活動を見つけることは、精神的な充実感を得るだけでなく、社会とのつながりを持つ大きなきっかけにもなります。
3. 自分の過去を振り返りつつ未来を描く
過去の成功体験や失敗談を振り返りながら、それを新しい挑戦の基盤にすることで、より前向きな人生設計が可能になります。弘兼さんが語るように、「後悔する時間を未来への準備に変える」ことが重要です。
経済力・体力・気力を整える
60代から「好きに生きる」ためには、経済力・体力・気力の3つをバランスよく整えることが重要です。
経済力を整える
弘兼さんは「稼いだお金は自分のために使い切る」という考え方を提唱しています。まさに”Die with ZERO”ですね。自分のためにお金を使い、新しい経験を積むことで人生が充実するのです。例えば、旅行や趣味への投資が、心の豊かさを育みます。
ポイント
- 老後資金を無理なく使う方法: 必要以上に節約しすぎず、健康や趣味にお金を使いましょう。
- リタイア後の収入源を確保する: 小さなビジネスやパートタイムの仕事を楽しむのも一案です。
- 家計の見直しを行う: 支出を適切にコントロールすることで、経済的な安心感を得られます。

体力を整える
体力の維持には、日々の運動や食生活の見直しが欠かせません。本書では「ピンピンコロリ(PPK)」という言葉が紹介されています。これは、病気に苦しまずに長生きし、最後は安らかに逝くことを目指すライフスタイルです。
実践例
- 毎朝の散歩や簡単なストレッチを日課にする。
- 健康的な食事を心がけ、糖分や脂肪を控える。
- 社交ダンスやヨガなど、楽しみながら体を動かす趣味を取り入れる。
気力を整える
気力は、何かに夢中になることで自然と湧き上がるものです。本書では、「考え方次第で人生は変わる」と語られています。新しい趣味や興味を持つことで、毎日が刺激的になります。
ポイント
- 目標を設定する: 趣味や旅行など具体的な目標を持つ。
- 交流の場を増やす: 同じ趣味を持つ仲間と出会うことで、気力がさらに高まります。
やりたいこと100リストを作る
退職後に「何をしたいのか分からない」と悩む方は多いものです。そこでおすすめなのが、「人生でやりたいことリスト」を作ること。本書では、ロバート・ハリスの『人生の100のリスト』が紹介されています。
具体的なリスト例
- 行きたい場所: 「京都の紅葉を見に行く」「北海道で海鮮を食べる」
- やってみたい趣味:「油絵を始める」「エレキベースに挑戦」
- 挑戦してみたいこと:「マラソン大会に出場する」「短編小説を執筆する」
リストを作ることで目標が明確になり、行動するきっかけを作れます。さらに、このリストを家族や友人と共有することで、お互いを応援し合う関係を築くことも可能です。

生きがいを見つけるヒント
弘兼さんは、生きがいを見つけるために「見切り発車」をすすめています。「準備が整うまで待つ」のではなく、まずは行動してみることが大切です。例えば、趣味の講座に申し込む、ボランティア活動を始めるなど、小さな一歩が大きな変化につながります。
他人を喜ばせることが生きがいにつながる
「誰かを喜ばせること」は、人生を豊かにする要素です。弘兼さん自身も漫画を通じて多くの人を喜ばせてきました。趣味や特技を活かし、他人を笑顔にする行動を考えてみましょう。
具体的な行動例
- 地域のイベントに参加し、若い世代と交流する。
- 趣味の教室で講師を務める。
- ボランティア活動を通じて社会に貢献する。
頑張らない人間関係を築く
60代の人間関係は、「実るほど神戸を垂れる稲穂かな」のように謙虚であることが大切です。相手の話をよく聞き、相手を受け入れる姿勢が求められます。
ストレスのない人間関係を目指す
疲れる付き合いを避け、自分にとって心地よい関係を築きましょう。例えば、無理に集まりに参加するのではなく、自分のペースで楽しむことが大切です。
ポイント
- 聞き上手になる: 若い世代の話に耳を傾けることで、新しい発見が得られます。
- 柔軟な姿勢を持つ: 違う価値観を持つ人々を受け入れる心を育てる。
まとめ:60代は人生の再出発
60代は「もう終わり」ではなく、「新たな始まり」です。弘兼憲史さんの提案する「好きに生きる」方法は、誰にでも実践可能なヒントが詰まっています。
今日からできる3つのこと
- やりたいことリストを作る。
- 新しい趣味や活動に挑戦する。
- 心地よい人間関係を築く。
これらを実践すれば、60代以降の人生が充実したものになるでしょう。さらに、家族や友人との時間を大切にしながら、新しい出会いや発見を楽しむことで、人生の深みが増すはずです。ぜひ本書を手に取り、新たな一歩を踏み出してみてください。
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