──「旅は、自分の人生と向き合う時間」
60代になった今、私はバイクで日本各地を旅しています。
かつては毎年のように海外を旅していました。ヨーロッパの街並みも、アジアの熱気も心を打つものでしたが、今はあえて「日本」を選んでいます。
なぜか?
それは、日本にはもっと素晴らしい場所がたくさんあると気づいたからです。
まだ知らない美しさ、人の温かさ、歴史と文化──それらが日本中に息づいている。
まずは、自分の国をちゃんと知ること。旅は、そこから始まるのではないでしょうか。

私の旅のテーマは「ネイチャー・カルチャー・ヒストリー」
現在の私の旅のテーマは、**ネイチャー(自然)、カルチャー(文化)、ヒストリー(歴史)**です。
■ ネイチャー──見渡す限りの草原、地平線まで続く道、空と風を肌で感じる瞬間。
■ カルチャー──地方に根づく暮らし、祭り、食文化、人との出会い。
■ ヒストリー──訪れた地に眠る物語、かつての人々が残した痕跡。
この3つの視点を大切にしながら、私は各地を走り、自分なりの視点でその土地を感じ、受け取り、記録しています。
「いつか行こう」は、案外来ない
若いころから「いつか北海道に行きたい」と思っていました。でも仕事や家庭、日々の予定に追われ、「いつか」はずっと先延ばしになっていました。
そんなある日、ふと地図を眺めていて思ったんです。
**「今行かなければ、きっともう一生行かないだろうな」**と。
北海道で得た“広さ”と“静けさ”
フェリーに乗って、バイクとともに北海道へ渡った瞬間。
そこには、想像を超える広さと静けさが広がっていました。
信号がない。建物も、人もいない。
あるのは、まっすぐに続く道と、どこまでも続く地平線だけ。
バイクを走らせるたびに、風の音、空の色、草原の匂いが、体の中に染み込んできます。
これが、「風景と対話する旅」。五感を通して感じる旅。北海道でしか味わえない感覚です。
歳を重ねたからこそ見える景色
若いころの旅は、「目的地に着くこと」が目的でした。
でも今は違います。道そのものが旅。風景そのものが目的なんです。
気になった場所でバイクを止めて、コーヒーを淹れる。
ただそれだけの時間が、何より贅沢に感じられる。
そして不思議なことに、北海道の広い空と道の中に身を置くと、過去の自分と自然に向き合う時間が生まれます。
まるで、**“人生の答え合わせ”**をするような旅。

残された時間を、どう使うか
最近、昔よく聴いていたミュージシャンや俳優、憧れていた有名人、そして身近な友人や家族たちが、次々と亡くなっていくのを見ていて、「自分の残された人生はそんなに長くないのだ」と痛感するようになりました。
仮に「残り1000週間」だとしたら、何をするか。どう生きるか。
それを考えることは、人生そのものをどう生きるかということと同じです。
だからこそ、こうした時間を大切にしたい。
ただバイクで走るだけではなく、自分と向き合い、心の声を聞く時間として、この旅を続けているのです。
「旅に出てみよう」と思ってくれたら、それでいい
正直に言えば、旅の目的地が北海道でなければならなかったわけではありません。
だけど、こうして走ることで伝えたかったことがあります。
このブログや動画を見た誰かが、「自分も旅をしてみようかな」と思ってくれたら、それで十分なんです。
特に、私と同じような年代の方へ。
何かを始めるのに遅すぎることはありません。
年齢を理由に“あきらめる”のではなく、一歩踏み出すこと。それが新しい人生の扉を開く鍵になるはずです。
最後に
今、私はこうして日本中を旅しています。
そしてこのブログやYouTubeを通して伝えたいのは、「旅は自由」だということ。
行き先も、ペースも、意味付けも、自分で決めていい。
その自由さこそが、旅の本当の魅力なのだと私は思います。
北海道を走る理由。
それは、人生の節目に立ち止まり、自分と静かに向き合いたかったから。
残りの時間を、丁寧に、誠実に生きたい。
そんな気持ちを乗せながら、旅はまだ、続いていきます。




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