はじめに
還暦を過ぎた私が、3年連続で挑戦してきた北海道ツーリングが、今年2025年で一区切りを迎えました。初めて訪れた2023年から今年に至るまで、延べ走行距離は約12,000km。北海道のほぼ全域を走破することができました。
「北海道を隅々まで走りたい」。そんな夢を抱いてスタートしたこの3年間の旅路は、ただの移動ではなく、自分自身の生き方を問い直す、深く豊かな時間となりました。
この記事では、3年間のツーリングを振り返りながら、当時の気づき、トラブル、対策、そして旅のスタイルの変化についてまとめていきます。これから北海道ツーリングを考えている方や、還暦以降の人生に新たなチャレンジを求めている方の参考になれば嬉しいです。
2023年(第1回):挑戦の年
固定された旅程と過酷な気候
2023年、最初の年は「とにかく北海道を一周する」が目標でした。宿はあらかじめ予約済みで、行程もほぼ固定。雨が降っても風が吹いても、その日の目的地にたどり着かなければならないという「時間に縛られた旅」でした。かなりハードなスケジュールで、自由気ままな旅とはほど遠く、まるで修行のような日々だったとも言えます。

キャンプ中心の宿泊スタイル
宿泊はほとんどがキャンプ場。キャンプギアもフル装備で積み込み、毎日の設営と撤収は大変でした。特に山の中では、熊の出没情報を確認してはヒヤヒヤして過ごした夜もあります。途中からはコテージ泊に切り替えましたが、結果的にビジネスホテルと大差ない料金に驚きました。

初めての立ちごけと初年度の成果
この年は、全体を通してかなりハードでした。唯一の立ちごけもこの時。一方で、北海道のスケールと雄大な自然に初めて触れた感動は今でも忘れられません。
2024年(第2回):柔軟な旅へ進化
雨雲レーダー活用で自由な旅程へ
2年目の2024年は、1年目の反省を活かし、旅のスタイルを大きく変更しました。最大の工夫は「天気を見ながら走る」という方法。スマホの雨雲レーダーを活用し、当日の天気を見て進路を決める。ホテルの予約も前日または当日に行うスタイルに切り替えたのです。
このスタイルにより、雨をほとんど避けながら快適なツーリングが可能になりました。雨具や防寒装備を準備していても、天気の読みを活かすことで出番を最小限にできたのは大きな進化です。

快適な宿泊スタイルへシフト
キャンプも控えめにし、ビジネスホテル中心の快適な宿泊スタイルに。この「柔軟な旅」が可能になったことで、旅に対するストレスが大幅に減りました。特に7月の知床やオロロンライン周辺では、霧が濃く、霧雨に見舞われる日もありましたが、しっかりと装備を整えていれば安心です。
行けなかった道南地方
ただし、2024年は道南地方が長雨に見舞われたため、函館や松前方面には行けませんでした。とはいえ、道北やオホーツク海沿いの道を堪能でき、知床五胡や宗谷丘陵など印象深い地を訪問できました。

2025年(第3回):旅の完成と深化
念願の風景に感動
そして今年、2025年。3度目の北海道は「旅を仕上げる」年になりました。
できるだけ今まで行けていなかった場所を選んで走り、ようやく利尻島を遠望することができた年でもあります。摩周湖も、この年はようやくその全景を拝むことができました。3年間で晴れた摩周湖を見ることができたのはこの年が初めてで、感動もひとしおでした。



トラブルも旅の一部
今回はトラブルも多く、サイドスタンドが折れたり、風邪をひいて病院に行ったり、最終日にはフェリー乗り場直前でパンクも発生しました。それでも、持参していたパンク修理材と工具、そしてレッドバロンのサポートのおかげで事なきを得ました。
結果的に、3650kmを走破。地図で見ると複雑なルートに見えますが、天気を見ながら、行ったことのない場所を中心に走ったことで「濃い」旅になりました。
3年間の総まとめ
この3年間で、北海道をほぼ全域走破。道東の未踏エリアも今年ようやく制覇。3年分のルートを重ねたマップを見返すと、「もう十分見た」と感じられるほどです。
合計走行距離は12,000km。北海道のスケール感、自然の美しさ、そして何よりも自分の体力・知恵・判断力を信じて走り切ったという達成感が残りました。
そして何より、この旅を通じて学んだのは、歳を重ねてもなお「学びと進化」は続くということ。体力の衰えもある中で、どうすれば無理せず楽しめるかを工夫し続けた3年間でした。

これから北海道を目指す人へ:旅のコツ
- ホテル予約は前日or当日がベスト。天気を見て走る方向を決める。
- キャンプは熊や天候の影響を受けやすいため、ビジネスホテルやコテージ泊を検討。
- パンク修理材、簡易ヘルメットロック、室内用スリッパ、スニーカー、タオルなど、フェリー&バイク旅ならではの装備も用意しておくと安心。
- 雨雲レーダーは必須アプリ。天気の変化に即対応できる。
- 知床やオロロンラインは真夏でも寒さ・霧・雨対策が必要。カッパや防寒具は忘れずに。
おわりに
北海道ツーリングは、ライダーにとってまさに「夢の舞台」です。

3年間走り続けて「もう行き尽くした」と思いながらも、まだどこかに行ってみたい場所が残っている気もします。旅に終わりはなく、少し休んでまたどこかへ──そんな気持ちを持ちつつ、次なるステージを目指していきたいと思います。
この3年間の旅路を記録したYouTube動画も現在編集中です。地図と写真を重ね、感動と苦労、笑いと発見が詰まった映像になる予定です。
還暦を過ぎてもまだまだ走る。そう思わせてくれた北海道に、心から感謝。



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