走行距離48,000kmが教えてくれた、バイク旅の魅力

バイク

バイクが変えた行動範囲と旅の思い出

バイクに乗るようになってから、私の行動範囲や移動距離は飛躍的に広がりました。最初は小型バイクのドラッグスター250に乗っていました。足つきが良く安心感のあるバイクで、初心者には最適でしたが、視線が低いために高速道路や遠くの景色を楽しむには少し物足りませんでした。さらに、100km/hを出すにはスロットルを6割ほど開け続ける必要があり、エンジン音や振動が疲労につながり、長距離の移動は大変でした。そのため、2022年の移動距離は5,412kmにとどまり、バイク旅としては近場中心のものとなりました。

コロナ感染と大型自動二輪免許取得のきっかけ

2022年11月、私は新型コロナウイルスに感染しました。高熱が続き、2週間ほど寝込んだことで体力も気力も奪われ、病み上がりは何をする気にもなれませんでした。いうなれば”鬱状態”だったのかもしれません。このままではダメだと奮起し、新しい挑戦をしようと考えました。資格の取得や勉強も頭に浮かびましたが、もっと実感を得られることをやりたいと決断し、「大型自動二輪免許を取る」という目標を立てたのです。

教習所に通い、年末までの約1カ月で免許を取得しました。そして翌年2023年1月、念願のNC700Sを購入しました。これが私の本格的なバイク旅のスタートとなり、そこから生活は一変しました。

NC700Sで日本一周の達成

2023年にNC700Sを手に入れてから、私はすぐに日本一周の旅に出発しました。これまで訪れたことのない地域を巡り、北海道から九州まで一気に駆け抜けました。2023年の移動距離は25,792kmに達し、これまでの人生で最も長い距離を走ることになりました。

この旅では、遠くの景色や道の駅、各地の特産品を楽しむだけでなく、ライダー仲間との出会いや道中での交流も大きな収穫でした。特に、北海道の直線道路や四国の沈下橋、長野県のビーナスラインなど、バイクならではの場所を訪れたことで、私の中でバイク旅の楽しさが一層深まりました。

X-ADVへの乗り換えと2周目の日本一周

2024年7月、NC700SからX-ADVに乗り換えました。X-ADVはスクーターの快適さと大型バイクの走行性能を兼ね備えた理想の一台です。視線が高くなり、長距離の走行がさらに快適になったことで、旅の質が大きく向上しました。

X-ADVに乗り換えた2024年、私は2周目の日本一周をスタートしました。ただし、今回は1周目のようにただ駆け抜けるのではなく、各地の歴史や文化、地域に根付く魅力に触れる旅を意識しました。宿泊もキャンプをやめ、主にホテルを利用することで、その土地の人々との交流や新しい発見が増えました。

この時期にはクマ騒動もあり、安全面を考慮してキャンプを避けたことも大きな理由です。結果的に、宿泊先でゆっくりと過ごす時間が増え、旅の中で学びと余裕が生まれました。

3年間の移動距離の推移

  • 2022年 (ドラッグスター250): 5,412km
  • 2023年 (NC700S): 25,792km (日本一周達成)
  • 2024年1月〜11月 (NC700S → X-ADV): 17,030km (日本2周目の途中)

この3年間で合計48,234kmを走破しました。2023年に日本一周を達成し、2024年は2周目の旅を継続中です。バイクを変えるたびに旅の快適さと行動範囲が広がり、それに比例して移動距離も増加していきました。

私の45年以上のバイク遍歴

バイク旅を語る上で、私のこれまでのバイク遍歴にも触れておきたいと思います。40年以上にわたり、さまざまなバイクに乗ってきました。


ホンダ・ロードパル: 家族が使用していたバイクで、友人と「ロードパル軍団」を結成して楽しみました。



ホンダ・モンキー: 初代と新型両方に乗車。リジットサスペンションの硬さが特徴的で、遊び心をくすぐるモデルでした。


ヤマハ・ミニトレ: オフロードバイクとして使用し、モトクロス的な遊びを楽しみました。


ホンダ・MTX50: オフロード走行で活躍しましたが、ギャップへの耐性が弱かったのが課題です。


ヤマハ・セロー225: 中型免許取得後に初めて購入。山道や釣りで便利に使える思い出深い一台です。


ホンダ・XL250: セローの次に選んだオフロードモデル。サスペンションが高く、足つきには苦労しました。


ホンダ・フリーウェイ250: 東京への単身赴任時に使用。ウインカーキャンセラー付きで積載量が適度でした。


ホンダ・フュージョン: 東京〜名古屋間の往復にも使用。重量感と航続性能が印象的でした。


ヤマハ・メイト: 商用用途として購入。原付ならではの制約があるものの、使い勝手は良好でした。


不明モデル(スクーター、110cc): オークションで購入しましたが、不調が多く、信号待ちで故障することもありました。


ホンダ・フォルツァ: 地元のバイク屋で購入。快適性と積載力に優れたスクーターでした。


ドラッグスター250: クラシカルな外観とクラッチ操作の楽しさが魅力。メンテナンスに力を入れました。


ホンダ・NC700S: ネイキッドバイクで低重心のため扱いやすく、ロングツーリングに最適でした。


ホンダ・X-ADV(現所有): スクーターの利便性とオフロード性能を融合させた、現在の愛車です。

バイク旅の楽しみ方: カルチャー、ネイチャー、ヒストリー

私の旅のテーマは「カルチャー、ネイチャー、ヒストリー」です。この三つを軸に旅をすることで、ただの観光ではなく、学びと発見の多い充実した時間を過ごせます。

バイク旅をお勧めする理由

年齢を重ねると、新しいことに挑戦する機会が減りがちですが、そんな時こそバイクで旅をすることをお勧めします。一歩踏み出すことで、新しい世界と出会い、気ままな一人旅が可能になるのです。

特にバイクでのひとり旅は自由度が高く、計画に縛られずに「行きたい場所へ行く」というシンプルな楽しみ方ができます。中でも、天気と仲良くすることがバイク旅の最大のコツです。別の動画でもお話ししていますが、雨雲レーダーを見ながら、雨の降っていない場所へ向かって走る。そんな気ままな旅の仕方が理想的だと感じています。

これからの目標

X-ADVでの旅はまだ始まったばかりですが、これからさらに多くの場所を訪れたいと思っています。特に九州や東北の歴史ある町並みや知られざる絶景を求めて走り続けたいです。震災後の復興した街にも訪れてみたいです。

また、旅の記録をブログやYouTubeで発信し、同じように旅を楽しむ人たちとつながっていければと思います。

バイク旅がもたらしたもの

バイクは単なる移動手段ではなく、人生を豊かにしてくれる大切な相棒です。行動範囲が広がることで新しい出会いや経験が生まれ、それが人生の充実につながっています。バイクを通じて得た旅の思い出や学びを、これからも多くの人に伝えていきたいと思います。

これからバイクに乗ろうと考えている方には、ぜひその一歩を踏み出してほしいです。バイク旅は気ままで自由。そして、新しい世界と出会う一番手っ取り早い方法です。その先には、今まで知らなかった世界と、かけがえのない経験が待っています。

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