路上寝による交通事故死が後を絶たない理由と酒の恐ろしさ

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1. はじめに

路上寝による交通事故死が、全国で年間100人も発生しているという事実をご存じでしょうか?特に年末年始は飲酒の機会が増え、こうした事故が多発する時期でもあります。本記事では、路上寝が引き起こす悲劇の現状や飲酒の危険性、さらに飲酒を手放すことで得られるメリットについて考えてみたいと思います。

私自身、飲酒が原因で身内や友人を失う経験をしたことがあります。この経験から得た教訓を交えつつ、読者の皆さまにお酒の恐ろしさとその無益さをお伝えしたいと思います。


2. 路上寝による交通事故死の現状

2023年には全国で107人が路上寝による交通事故で亡くなりました。そのうち9割は夜間の事故で、7割が飲酒後に発生しています。これらの事故は、特に自宅付近で発生することが多いといわれています。「もうすぐ家だから」という気の緩みが原因となり、車道上で寝込んでしまうケースが少なくないのです。

また、路上寝込みによる事故の致死率は極めて高く、東京都内では32%にも達しています。飲酒によって判断能力や体の動きが鈍り、避けられない状況が生まれるためです。警察庁や各地の交通機関では、タクシー協会と協力して路上寝込みを見つけた際の保護活動を進めていますが、根本的な解決には至っていません。


3. 路上寝事故の具体例と過失割合

法律的には、路上で寝込んだ歩行者が車両と衝突した場合、昼間は歩行者の過失割合が30%、夜間は50%となるのが一般的です。この違いは、夜間に発見や回避が遅れるリスクが高まるためです。

さらに、四つんばいになっている者や座り込んでいる者も同様に過失が認定されます。こうした事故例を見ると、飲酒がいかに正常な判断能力を奪い、命の危険を高めているかが分かります。

飲酒による影響で、本人だけでなく、事故を起こした運転手やその家族にも大きな負担がかかるのです。飲酒の習慣を見直すことは、こうした悲劇を防ぐ第一歩といえるでしょう。


4. 教訓:酒は百害あって一利なし

「酒は百薬の長」という言葉がありますが、これは中国で言われていたつくり話にすぎません。この言葉が本当であるかのように広まっていますが、現代の医学的知見からすると、少量の飲酒であっても健康に良い影響を与えるというエビデンスは乏しく、むしろ害が多いことが分かっています。

私自身の経験では、飲酒の場で交わされた約束が守られなかったり、デタラメなことが話されたり、翌日には「忘れた」と言われることが何度もありました。その結果、飲酒の場での約束や話は信頼性に欠けるものであり、無益であることを痛感しました。

一方で、しらふの状態での会話や約束は誠実であり、相手への信頼を深めるものです。酒を飲むことで一時的に気分が高揚するかもしれませんが、その代償として失われる信頼や健康のほうが大きいのではないでしょうか。

また、私の身内や友人には、飲酒が原因で命を落とした人が何人もいます。中には飲酒が引き金となって肝臓病を患い、最後には帰らぬ人となったケースもありました。これらの経験から言えることは、お酒に頼ることには本当に何のメリットもないということです。

もし騒ぎたいのであれば、美味しいコーヒーを片手に語り合ったり、スポーツ観戦をしたり、音楽を聴きながらリラックスしたりすることでも、十分楽しい時間を過ごせます。お酒を手放しても、むしろクリアな思考で過ごす時間のほうが価値あるものになるでしょう。

「酒は百薬の長」とは、中国王朝「新」の創建者である王莽おうもうが酒を称えた言葉です。2000年以上前にも関わらず、現代でも広く知られています。

『 れ塩は食肴しょくこうの将、酒は百薬ひゃくやくの長、嘉会かかいこうなり。鉄は田農でんのうもとにして、名山めいざん大沢だいたく饒衍じょうえんぞうなり。 』

“夫鹽食肴之将、酒百薬之長、嘉會之好。鐵田農之本、名山大澤饒衍之臧。”


実はこの言葉、酒を国の専売制にし、税収を増やそうとした王莽が国民の理解を求めるために用いたと言われています。(諸説あり)


5. 酒を手放して得られるメリット

酒を手放すことで、次のようなメリットが得られます:

  • 信頼関係の向上:しらふの約束や会話は誠実であり、相手との信頼を深めます。
  • 健康の維持:飲酒による内臓疾患や精神的な影響を避けることができます。
  • 時間とお金の節約:飲酒に費やすお金や時間を、趣味や自己投資に充てられます。
  • 安全の確保:飲酒による判断力の低下を防ぎ、路上寝などのリスクをなくします。

「お酒を飲むのが楽しい」と感じるのは一時的なものですが、飲まないことで得られる恩恵は一生続くものです。


6. 結論

飲酒は百害あって一利なしです。特に年末年始のように飲酒の機会が増える時期には、飲酒しない選択をするか、安全な帰宅方法を事前に計画することが重要です。

もし、少しでも飲酒による健康被害や事故のリスクが気になるのであれば、今日から一滴も「飲まない選択」を始めてみてください。カフェで美味しいデザートを囲んだり、自然の中で散歩を楽しんだり、しらふで過ごす楽しみ方はたくさんあります。

自分自身や家族、友人の未来を守るために、そして心身ともに健康な生活を送るために、飲酒を手放してみませんか?

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