60歳からはやりたい放題!和田秀樹の提案する「自由なシニアライフ」とは

健康

人生100年時代と言われる昨今、定年後やリタイア後の生活をどう過ごすかは、私たちの人生の質に大きな影響を与えます。60代を迎えた頃から、「もう少し自由に生きたい」「健康や人間関係に悩むのは疲れた」と思う方も少なくありません。そんなあなたに提案したいのが、精神科医・和田秀樹先生の著書『60歳からはやりたい放題』です。この本は、制約や健康管理に縛られすぎず、自分の心と体を解放する60代以降の生き方についてアドバイスを与えてくれます。

本記事では、和田先生の提案する「自由に生きるためのシニアライフ」の実践方法を、健康・人間関係・食生活などの観点からご紹介します。この記事を読んでいただくことで、きっとご自身に合った自由な人生の楽しみ方が見つかるはずです。


健康診断に囚われすぎない生き方

60代になると、健康診断の数値に敏感になりがちです。もちろん健康を管理することは重要ですが、和田先生は、「健康診断の結果に一喜一憂するのではなく、自分の体が喜ぶことを優先することが大切だ」と語っています。

なぜ健康診断だけに頼らない方が良いのか?

健康診断の数値は、必ずしもその人の健康状態を正確に反映しているわけではありません。和田先生も、日常的に健康診断で「異常」とされた数値が、実際には生活に問題を及ぼさないケースを多く見てきたそうです。たとえば、コレステロール値が少し高めだったり、血圧が通常よりも高かったりする数値は、年齢とともに自然な変化でもあります。そのため、数値に過度に振り回されると、逆にストレスが溜まり、体に悪影響を及ぼすこともあるのです。

無理な健康管理はかえって免疫力を低下させる

無理な健康管理や食事制限は、実は免疫力を低下させる原因にもなります。和田先生は、「体が自然と欲するものを楽しむことで、精神的な充足感が得られ、免疫力が高まる」と提唱しています。特に食事面では、ストレスがたまると免疫機能が低下し、かえって病気にかかりやすくなることが指摘されています。週に一度、自分の好きなものを食べて心と体をリフレッシュさせる時間を作るのも、健康を保つためにおすすめです。


食生活のアドバイス:無理なダイエットや塩分制限はしない

食事の楽しみがもたらす幸せと免疫力

60代以降は、「好きな食べ物を楽しむこと」が心の健康にもつながります。和田先生によれば、美味しいものを食べることは、脳の活性化や幸福感の向上に直結し、免疫力を高める効果もあるのです。例えば、週に一回、気持ちがワクワクするような食べ物を楽しむことを勧めています。これにより、日々の食事が単なる栄養補給の場でなく、心のリフレッシュの時間となり、結果的に健康を維持することができます。

塩分制限や過度な糖質制限はかえってリスクに?

過剰な塩分制限も、逆に体に悪影響を与える場合があります。塩分は神経伝達や筋肉の収縮、体内の水分バランスの維持に必要不可欠な成分です。必要以上に塩分を控えすぎると、疲労感や倦怠感が増し、最悪の場合命に関わる可能性もあります。糖質も同様で、頭の回転や体力維持に欠かせないエネルギー源です。ですから、健康に気を配りつつも、栄養バランスを意識した「心と体が喜ぶ食生活」を大切にしましょう。


人間関係のストレスを減らし、孤独も楽しむ

定年後、夫婦や親子間の関係が変わり、新しいストレスが生じることがあります。和田先生は、夫婦で過ごす時間が増えることで、かえってお互いの存在が負担に感じられるケースについても触れています。ときには適度に距離を保ち、自分の時間を大切にすることが、良好な関係を保つ鍵です。

孤独も前向きに捉える

一方で、孤独感を持つ方も多いかもしれません。しかし、孤独を「自分と向き合う時間」として楽しむこともできます。和田先生は「嫌な人と無理に付き合うよりも、孤独を選ぶ方が精神的に健康でいられる」と述べています。趣味やボランティア活動を通じて、新しい人間関係を築くことも、定年後の生活を豊かにする一つの方法です。


認知症予防と鬱予防には「楽しいこと」を取り入れる

60代からは脳の老化を防ぐために「新しい刺激」を取り入れることが大切です。和田先生は、楽しいことを通じて脳を活性化することが認知症や鬱の予防に役立つと述べています。これは、脳が新しい経験や感動に刺激を受けることで、機能が保たれるからです。

趣味や遊びで脳を刺激しよう

脳を若々しく保つには、趣味や遊びを通じて刺激を与えるのが効果的です。全頭葉(前頭前野)は感情や意思を司る部分で、これが活性化することで気持ちも明るくなり、意欲的な生活ができるようになります。例えば、写真や音楽など、年齢にとらわれず新たな趣味に挑戦してみるのも良いでしょう。こうしたポジティブな刺激が、生活の満足度を高め、心身の健康維持につながります。


お金を使うことで得られる幸福

60代を迎え、年金が支給される年代になると、つい節約志向になりがちです。しかし、和田先生は「お金は貯めるだけでなく、楽しむために使うべきだ」としています。例えば、心がワクワクする旅行や趣味にお金を使うことで、後悔の少ない充実した人生を送れるでしょう。

「お金を使う」ことで感じる豊かさと満足感

和田先生が指摘するように、心と体が元気なうちにお金を使って得られる喜びや充足感は、後に代替できるものではありません。実際に、「あのときもっとお金を使っていればよかった」と後悔する方も多いそうです。たとえ少額でも、自分が本当にやりたかったことにお金を投資することで、人生をより豊かにすることができるのです。


見た目の若々しさが心を健康に保つ

外見を若々しく保つことも、老化防止に有効です。和田先生は「年相応に落ち着く」ことよりも「見た目の若さを楽しむ」ことを勧めています。外見の変化は心にも影響を与え、見た目を整えることで自信がつき、心も自然と若返るからです。

美容やおしゃれで若さを保つことのメリット

若々しさを保つために、美容院やおしゃれを楽しむのも良いでしょう。例えば、美容医療やヒアルロン酸注射なども選択肢の一つです。また、見た目に気を使うことで、周囲からも好意的な反応を得られるため、コミュニケーションもスムーズになります。加齢を恥ずかしがることなく、思い切っておしゃれを楽しむことで、心も健康でいられるでしょう。


まとめ:60歳からの「やりたい放題」で豊かな人生を

和田秀樹先生の『60歳からはやりたい放題』は、定年後の生き方に悩む多くの方に、新しい視点と自由な生き方を提案しています。以下が、今回ご紹介した実践のポイントです。

  • 健康診断に囚われすぎず、体が喜ぶ生活を優先する
  • 好きな食べ物を楽しみ、無理な食事制限はしない
  • 夫婦関係や家族との距離感を適切に保ち、孤独を楽しむ
  • 新しい趣味や遊びで脳を刺激し、認知症や鬱を予防する
  • お金は貯めるだけでなく、充実した生活のために積極的に使う
  • 見た目の若々しさを保ち、心も若返る

今回の記事を通じて、定年後の人生をより楽しむためのヒントを得ていただけたのではないでしょうか。年齢に関係なく、自分自身が心から楽しめることを積極的に取り入れることで、60代以降の生活がより充実したものになるはずです。少しでもこのアドバイスが役に立ったと感じたら、ぜひ参考にしてみてください。


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