はじめに
「人生をもっと良くしたい」「自分を変えたい」——こう思ったことはありませんか?
日々の生活の中で、つい感情的になってしまう、誰かのせいにしてしまう、環境に流されてしまう……こうした悩みを抱えている人は少なくありません。特に、仕事や家庭、人間関係において、自分の思い通りにいかないことが多く、「どうしてこんなにうまくいかないのか」と思い悩むこともあるでしょう。
そんな悩みに対する答えを与えてくれるのが、スティーブン・R・コヴィーの名著『7つの習慣』です。本書では、人生を豊かにするために必要な原則が具体的に示されており、世界中で多くの人々の人生を変えてきました。
私自身もこの本をこれまで何度も読み返し、困ったときや悩ましいときに道しるべとして活用してきました。何度もページをめくるたびに、新しい気づきを得られ、日常の課題を乗り越える助けとなっています。
このシリーズでは、『7つの習慣』のエッセンスを1つずつ解説し、実生活でどのように活かせるかを考えていきます。初回となる今回は、「主体的である」ことの重要性に焦点を当てます。
主体的であるとは何か?
人生を変えるための第一歩は、「主体的である」ことです。簡単に言うと、「自分の行動や選択に責任を持つこと」と言えます。
例えば、あなたが仕事で失敗したとき、
- 「上司の指示が悪かったからだ」
- 「同僚のせいで計画が狂った」
- 「環境が整っていなかったから仕方がない」
このように考えたことはありませんか?
しかし、『7つの習慣』では、環境や他人のせいにするのではなく、「自分がどのように反応するかは自分で決められる」と考えることを推奨しています。
主体的であるとは、外部の要因に流されず、自分で選択し、自らの行動に責任を持つことです。
主体的に生きるためのポイント
1. 刺激と反応の間に「選択」の余地がある
私たちは日々、多くの刺激を受けています。SNSの通知、職場での指摘、友人からの一言、天気が悪いこと……。
これらの刺激に対して、私たちは即座に反応してしまいがちです。しかし、コヴィーは「刺激と反応の間には“選択の自由”がある」と言います。
つまり、誰かに嫌なことを言われたときに、「言い返す」「無視する」「冷静に受け流す」など、自分で選択することができるのです。
2. 「影響の輪」に集中する
『7つの習慣』では、「影響の輪」と「関心の輪」という概念が登場します。
- 影響の輪:自分が直接コントロールできること(自分の行動、言葉、態度など)
- 関心の輪:気になるけれどコントロールできないこと(天気、他人の言動、経済状況など)
成功する人は「影響の輪」に集中し、できることにフォーカスして行動します。一方、うまくいかない人は「関心の輪」にばかり目を向け、どうにもならないことにエネルギーを使ってしまいます。
3. 言葉を変える
主体的な人は、「できない」「仕方がない」といった言葉ではなく、「どうすればできるか?」「これを変えるために何ができるか?」と考えます。
例えば、
- 「時間がない」→「時間をどうやって作るか?」
- 「仕事が嫌だ」→「仕事を楽しむ方法は?」
- 「運が悪い」→「環境を変えるためにできることは?」
こうした思考の変化が、行動を変え、最終的には人生を変えていきます。

成功事例:主体的に生きることで変わった人たち
事例1:ネガティブ思考から抜け出したAさん
Aさんは仕事で失敗すると、すぐに「自分はダメだ」と落ち込んでいました。しかし、『7つの習慣』を学び、「失敗は学びの機会」と捉えるようになりました。その結果、失敗しても冷静に分析し、次に活かせるようになり、仕事の成果も上がりました。
事例2:周囲の批判に左右されなくなったBさん
Bさんは周囲の評価を気にしすぎて、自分の意見を言えないタイプでした。しかし、「他人の意見は変えられない。自分がどう行動するかが重要」と考えるようになり、自分の考えをしっかり伝えるようになりました。その結果、職場でもリーダーシップを発揮できるようになりました。
まとめ:主体的であることの重要性
主体的に生きることは、人生の質を大きく左右します。自分の選択に責任を持ち、影響を与えられることに集中することで、より充実した人生を送ることができます。
おさらい
- 刺激と反応の間には「選択の自由」がある
- 「影響の輪」に集中する
- 言葉を変え、ポジティブな思考を持つ
この習慣を取り入れることで、どんな環境でも自分の力で道を切り開くことができるようになります。
次回は、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」について深掘りしていきます。あなたの人生のゴールを明確にするためのヒントをお届けしますので、ぜひお楽しみに!
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