これまで、道具の見直しやクラブ本数の最適化について書いてきましたが、今回は練習方法について取り上げてみたいと思います。
かつてのゴルフの練習といえば、広々とした打ちっぱなしに通い、数百球を無心に打ち込むというものでした。とにかく球数をこなして、体で覚える。それがゴルフの上達法だと信じられていた時代です。もちろん、当時の自分にとってはそのやり方がベストだったのかもしれません。
しかし、今は違います。
ゴルフも道具だけでなく、練習の仕方そのものが大きく進化しているのです。
“練習の場”が変わった
今回、私がリハビリとしてのゴルフ再開を考えるにあたって取り入れてみたのが、「ゴルフシミュレーター練習場」です。
昔はそんなものありませんでしたが、今では町の中にも室内型のシミュレーター練習場が増え、天候や季節に左右されずに“ゴルフ”ができる環境が整っています。
しかもただ打てるだけではありません。飛距離、弾道、打ち出し角、スピン量、ミート率など、クラブの性能もスイングの傾向もその場でデータ化してくれます。
ボールの行方も、スクリーン上でリアルに再現される。 これが思いのほかリアルで、実際のラウンドとほぼ同じ感覚で練習できるのです。
驚くべき“見える化”の力
このシミュレーターの最大の魅力は、なんといっても「見える化」。
昔は感覚に頼るしかなかった「当たりの良し悪し」や「球筋の違い」も、今はすべて数値と映像で確認できます。
たとえば、いつも右に出る球があるとします。 これまでは「スライス気味かな?」と曖昧に考えていたものが、今は正確なスピン軸の傾きやフェースの向き、ヘッドの入射角で原因がはっきりわかる。
これが、シニア世代の私にとってはとてもありがたいのです。 感覚が鈍ってきた今だからこそ、目で見て確かめられる安心感。 無理に振り回すことなく、自分に合ったスイングを模索するには最適なツールです。
コストパフォーマンスも良好
一般的なシミュレーター練習場は、1回およそ2,500円ほど。 2ラウンド分の利用で4,500円程度。
私が今回契約したプランでは月一万円ほどで平日に毎日2コマ(2時間)まで打ち放題という、超お得なプラン、毎日通える人なら約50コマほどしっかりとスイングチェックができ、しかもエアコンの効いた室内で、周囲を気にせず集中できる。
通常のゴルフ場に1回行くとなれば、プレーフィーはもちろん、移動や時間もかかります。 それを考えると、この金額で精度の高い練習ができるのは、非常にお得だと感じています。
ゴルフ場に行く前に、このシミュレーターで1回練習しておくことで、当日のイメージも良くなる。 特に、リハビリゴルフとして再開している今の私には、この“予習ラウンド”がとても大きな意味を持ちます。
体にやさしい、心にもやさしい練習
もうひとつ、このシミュレーター練習場の良いところは、「疲れすぎない」という点です。
打ちっぱなしでは、どうしても「元を取ろう」と思って打ちすぎてしまうことがあります。 でも、シミュレーターでは1球ごとに分析と確認が入るので、無駄打ちが減り、結果的に身体の負担も減る。
年齢的にも、今は“続けられる練習”が最優先です。 継続できること、体を壊さないこと、そのうえで楽しさを感じられること── そう考えると、シミュレーター練習というのはまさに、今の私に合った練習法なのです。
練習場に行くというひと手間も大切
もちろん、自宅でできるわけではありません。 シミュレーター練習場には、予約をして出向く必要があります。
でもその「ひと手間」こそが、気持ちを切り替えるスイッチになっています。 自分のために時間を作り、場を整えて、ひとり集中して向き合う。
若いころのように、がむしゃらに何百球も打つ時代は終わったのです。 今は1球を大切にするゴルフ。そういうスタイルにぴったり合っている練習法だと思います。


まとめ:練習方法が変われば、ゴルフが変わる
ゴルフの進化は、クラブやボールだけにとどまりません。 練習方法そのものが、ここまで進化してきていることに正直驚かされました。
そしてその進化が、私のようなシニアゴルファーにとっても、大きな味方になってくれる。
テクノロジーをうまく使いながら、負担なく、楽しく、精度高く練習できる環境。 まさに、「やり方を変えることで、もう一度ゴルフが楽しくなる」体験でした。
次回は、ゴルフの“IT化”や“デジタル機器の進化”について取り上げてみたいと思います。
シミュレーターだけでなく、GPS距離計測器、スイング分析アプリなど、今やゴルフは驚くほどデジタルに進化しています。
それらの道具が、どれだけシニアゴルファーにとって力強い味方になるのか──実際に体験したことを交えながら、ご紹介していきます。



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